地方と都市
一方で、現在でも大病院から多くの医師が地方の病院の募集を受けて派遣されています。地方にある病院や開業医のクリニックが、どんなに立派な建物で医師がたくさんいるとしても、ほぼ例外なく他の病院から募集の医師が来ています。それぞれの病院が自前で十分な数の常勤医を確保するのは困難なためです。中にはたった1人の医師が、不眠不休で地域医療を支えている場合もあります。一瞬のうちに事態が急展開する緊急医療では、大病院で働いているときでも気が抜けませんが、1人で、専門の医師や麻酔科のバックアップもほぼ受けられず、終わりなき連続業務を強いられる場合には、相当なプレッシャーです。しかし、医師数の多い都内でも、外勤の当直先で患者さんが急変した際に、バックアップの医師が誰もつかまらないことがあります。バックアップの医師もそれぞれが他の病院で募集を受けて働いていれば、各々の医師がなんとかするしかないわけです。